作家プロフィール kazueさんは勉強家
和窯maのkazueさんは、ユニークなキャリアを持っています。生まれは佐賀県白石町(合併前の旧有明町)で、結婚後、伊万里に住んでいます。現在は、伊万里から有田の窯元へ通いながら、工業高校の夜間部で、PCによるデジタル関係のデザインと陶磁器デザインの勉強をしています。
実はkazueさんは、有田町の旧窯業大学校(現佐賀大学芸術デザイン学部)でも10年前、陶磁器の勉強をしてきました。もともと絵を描くのが好きで、イラストレーターや漫画家志望だったそうです。結婚後、この地域で描画を活かせるお仕事ときたら「有田焼」です。そこでkazueさんは、正式に陶磁器の勉強をするために、旧窯業大学校での技術習得に臨んだわけです。
作家プロフィール kazueさんは作品とキャラが一致
そして、結婚後、主婦業と窯元での仕事、それに勉強しながら、自分の作品づくりにも取り組む彼女は、実に多忙な女性です。しかし、作品のイメージそのままに、明るくておとぼけ気味のキャラは、弱音やネガティブさを少しも感じさせません。
現在の工業高校のカリキュラム、1年目の終了課程では、かなり高度なものを求められました。2年目は終了制作に向けて、日々精進したいそうです。
PCの扱いも不十分だったkazueさんが、終了課程の提出作品では、先生もその進化にビックリ仰天したとのこと。何をやるにもガンバリ屋だというのがうかがえます。
作家プロフィール その先の目標は…
デジタルデザインを勉強するその先には、こんなkazueさんの目標があるからです。自分の焼き物作品は、典型的な有田焼と言われるものではなく、身の回りの雑貨品で、バラの花や鳥など「自分が」欲しいものでありたい、と彼女は言います。さらに、そんなややカワイイ系の商品は、どうしても転写による量産品になりがちであるが、自分は、あくまで「手描き」にこだわりたい、それが「自分の」欲しいものだから、と言います。
それらの作品のキャラクター化したデザインを、他の雑貨にも応用した形で、シリーズ化したい、だからデジタル系の勉強は欠かせないとのこと。それらシリーズ作品を販売していく上でのネットショップも、その延長線上の目標として考えている。…kazueさんは、ニコニコしながら、そんなことを語ってくれました。